決勝リーグ第1節

村田女子高校 3 − 0 東京成徳大高校       晴海総合高校 1− 0 飛鳥高校

決勝リーグ第2節

村田女子高校 1 − 2 飛鳥高校           東京成徳大高校 3−0 晴海総合高校

決勝リーグ第3節

村田女子高校 0 − 0 晴海総合高校        東京成徳大高校 2−0 飛鳥高校

勝ち点 得失点差 備考
優勝 東京成徳大高校 2勝1敗 +2 東京第1代表として関東出場
第2位 東京経営短大村田女子高校 1勝1敗1分 +2 東京第2代表として関東出場
第3位 都立晴海総合高校 1勝1敗1分 −2 東京第3代表として関東出場
第4位 都立飛鳥高校 1勝2敗 −2 秋の関東大会予選第1シード




 5月13日、江戸川区夢の島陸上競技場にて、第15回全日本高校女子サッカー選手権大会東京都予選 兼 都総体女子サッカー競技決勝リーグ最終節が開催されました。決勝リーグに残った4校が、すべて1勝1敗という、過去にない混戦状況で迎えた最終節、あいにくの雨でピッチ状況は悪く、選手たちはボールコントロールに苦労しつつも、関東大会出場へ向け、激しい戦いを見せてくれました。第1試合の対戦カードは、関東大会の常連、村田女子高校と、選手権関東大会初出場をかけた都立晴海総合高校。新人戦の決勝戦と同じ対戦となりました。前半開始早々から、村田の怒涛の攻撃が晴海のゴールを襲いますが、GK杉山の好守とDF陣のからだを張ったファイトにより、ゴールを割ることができず後半へ。後半は晴海総合もカウンターからチャンスを生み出します。1年生FWの小澤がスピードを生かし突破。放ったシュートはゴールポストに・・・あと数センチというところでしたが、新戦力を加えた晴海総合は、新人戦のときに比べ、攻撃力も大幅にUPしているということを見せつけました。60分間の戦いは、スコアレスに終わり、最終試合の結果を待つことになりました。24本のシュートを打ったにもかかわらず、得点に至らなかった村田女子。4本のシュートのうち、決定的なシュートをゴールポストに阻まれた晴海総合。両者の目には、それぞれ納得のいかない涙が浮かんでいました。
 第2試合の対戦カードは、都内唯一の女性監督、榎本弥生率いる東京成徳大高校と、十文字・村田を、神がかり的な一発ロングシュートで破り、勢いに乗る都立飛鳥高校。勝てば優勝、負ければ関東に行けず・・・引き分ければ、両者ともに関東・・・そんな状況の中、お互いどんな試合をするのか、スタートから注目が集まりました。前半開始11分、成徳湯川が、混戦から押し込み先制。十文字戦では、開始5分に、相手のクリアミスから40メートルのロングシュートを決め、その1点を守りきった飛鳥でしたが、今回は逆の立場に・・・点を取りに行こうとするものの、成徳のDF陣にガッチリ抑えられ、前半4本のシュートも相手を脅かすところまでは行きませんでした。一方の成徳は、自慢のセットプレーを狙うかのように、前半だけで8本のセットプレーのチャンスを手に入れます。(CK5本、FK3本)しかし、夢の島のコーナースポットは、助走が難しく、いつものような飛距離のあるキックが蹴れず、なかなか追加点を奪えぬまま後半へ。負けたら終わりの飛鳥は、DF陣も攻撃に参加し、全員攻撃をしかけるものの、シュートまで至らず、後半のシュート数は1本のみ。一方の成徳は押し上げてくる飛鳥のDF陣の裏へ次々とボールを出し、シュートを放つが決めきれず・・・最後まで緊迫した試合展開となりましたが、試合終了1分前、福原のミドルシュートが決まり、成徳が勝利を確実なものにしました。終了の笛とともに、選手は優勝の喜びを全身で表現しました(上記写真左)。村田・十文字の2強と言われてきた東京において、東京成徳を優勝へ導いた榎本監督と選手たちの頑張りに、心から敬意を送りたいと思います。