予期せぬ雨にも負けず、アップで盛り上げる山口コーチ。(写真下)
盤では原・永里がポゼッションで常に優位にたち、多彩な攻撃を展開した。(写真下)
選での怪我を克服し、ピッチに立ったFW松田。その雄姿に選手たちも励まされた。(写真右)
           U18 東京選抜 
 2年ぶり 関東王者奪還 全国へ好スタート!


 10月11日、千葉県成田市中台運動公園において、第8回関東女子ユース(U18)選手権大会決勝トーナメントが行われました。ベスト4に進んだ東京選抜チームは、準決勝にて神奈川を1−0で破り、決勝進出。再び強敵埼玉と対戦することになりました。埼玉の猛攻に苦しみながらも、2−0で快勝し、2年ぶりに関東女子ユース大会を制し、関東第一代表の権利を獲得しました。12月末に行われる、全日本女子ユース選手権大会に向けて、最高のスタートを切ることができました。皆様のご協力に感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

第8回 関東女子ユース選手権大会 決勝トーナメント



準決勝 VS 神奈川県 1−0  得点者 永里 (25分)
先発 GK小林 DF佐藤・島田・松原・池田 MF 野口・原・永里・小林 FW 松田(荒川47分)・嶋田(木龍57分)

今年は、関東地区の全国大会出場枠数は3。この試合に勝てば、全国行きが決定する。「この試合に負けて、3位で全国に出場しても、全国では予選敗退だ。ここで勝ってこそ、全国に行く意味がある。絶対に負けるな!こんなところでつまずくチームじゃ、全国は戦えないぞ!」試合前、監督・コーチから厳しい渇が入った。天気予報では、「晴れ」のはずが、激しく降る雨。ピッチはスリッピーな状態に。スタートは、ボールコントロールに苦しむ場面もあったが、徐々にペースをつかみ、東京のサッカーを敢行することができた。全国行きの切符を手にした喜びをかみしめるのもつかの間、9本のシュートを放ちながらも、1点しか決められなかったことに問題意識を持ち、「なぜ大量得点を取れなかったか、どんな場面で、どんな展開になっていたら、大量得点に至ったか」をミーティングで確認し、決勝戦を前に集中力を高めた。

      
 


決勝     VS 埼玉県 2−0  得点者 原(10分)・木龍(60分)
先発 GK小林 DF佐藤・島田・松原・池田 MF 野口・原・永里・小林(大脇68分) FW 松田(木龍53分)・嶋田(荒川63分)
決勝の相手は埼玉。予選で引き分け、得失点で東京に1位の座を譲らなかった実力NO.1の強敵。簡単には東京のサッカーをさせてくれる相手ではない。FWの選手の能力が非常に高く、ちょっとしたミスを逃さず、すぐにチャンスをつくる。そんなアグレッシブな埼玉に対して、東京のDF陣が、落ち着いて対応できるかどうかが、最大のポイントであった。予選では、一瞬のスキを突かれて先制点を許した。その反省を忘れず、試合に挑んだ。決勝戦にふさわしい、両者譲らぬ激しいボールの奪いで試合は進んでいった。前半10分、嶋田千秋の突破・・・・エンドラインまで持ち込んで、十分なスペースを確保している原へ正確なパスが出る。よく観て落ち着いて出したパスであった。原のミドルシュート。よく観て、枠をとらえた。早い段階での先制点で、予選とは違い、落ち着いて試合を運ぶことができた。埼玉の猛攻を、東京のDFが集中して対応。0−1のまま前半終了。「あと1点!あと1点取れば、決まるぞ!」ハーフタイムの指示に、選手が答えてくれたのは、後半25分であった。埼玉FWを止めきれず、シュートを打たれる。シュートは枠へ。しかし、GK小林がファインセーブ。絶体絶命のピンチから、後半53分で投入されたFW木龍が、カウンタードリブル突破。右サイドから放ったシュートは、サイドネットを突き刺した。圧巻であった。理想的なゲーム展開を演出した選手たちは、喜びと自信で満たされた。一戦一戦経るごとにチームがまとまり、成熟度を増してきた。帰りのバスでは、疲れて眠る選手よりも、笑顔ではしゃぐ選手が多かった。全国に向けて、強い東京ができあがりつつあることを実感させてくれた。

予選リーグ